東京都板橋区|ジンジャーヘッドバッド| 上品&爽やかな風味にショウガのチカラを再認識できる唐揚げ定食

 

ラーメン店が出す絶品唐揚げ

東武東上線・大山駅を出て、歩いておよそ1分。細い路地の奥に見えてくる『ジンジャーヘッドバッド』は店名が示す通り、ショウガにこだわったラーメン店ですが、実は唐揚げも絶品。ショウガといえば、ニンニクと並ぶ唐揚げの味付け材料のひとつ。使用するお店も多いですね。

東武東上線・大山駅かた徒歩で約1分ほどにある『ジンジャーヘッドバッド』
東武東上線・大山駅かた徒歩で約1分ほどにある『ジンジャーヘッドバッド』

お店に入り、左手の券売機に目をやると、最上列には「イチオシ唐揚げ定食」(1,300円)の文字。これが今回のお目当てです。この唐揚げ定食、そんじょそこらのものとは明らかに違います。ごはん、唐揚げ、ここまでは同じ。そこに唐揚げ入りのラーメンも加わっているという最強の布陣。唐揚げもラーメンも大好き!という人にはたまらない組み合わせですね。

食券を購入してオーダーするシステム。おすすめは「イチオシ唐揚げ定食」
食券を購入してオーダーするシステム。おすすめは「イチオシ唐揚げ定食」

ジャンボ唐揚げを実食

唐揚げは3個。1個60~80gほどはありそうなジャンボサイズです。パソコンのマウスほどの大きさで嬉しくなること必至。箸でつまみ上げれば、けっこうな重さです。腕にズシッとした重量感が伝わってきます。

「イチオシ唐揚げ定食」はジャンボ唐揚げ3個とラーメン、油淋鶏ソースののったごはんのセットです
「イチオシ唐揚げ定食」はジャンボ唐揚げ3個とラーメン、油淋鶏ソースののったごはんのセットです

この唐揚げ、第1食感がとても不思議でユニーク、そして新鮮。衣は「シャリッ!」とした歯ざわりですが、それもほんの一瞬のこと。すぐに口の中でパラパラと崩れていきます。それとほとんど同時に、解き放たれたかのように一気に拡散されるショウガの風味。上品で爽やかな風味がそよ風に乗って舌の上のかすめていくようです。
ショウガの風味がガツンと迫ってくる、というような豪快さは感じません。やさしく寄り添うように近づいてくる、といったところでしょう。そのショウガにいざなわれたかのように、肉の旨みが肉汁とともに口の中に広がっていきます。フワリと柔らかい肉とトロリ感がたまらない肉汁が舌に張り付いて離れません。

パソコンのマウスほどの大きさの唐揚げで食べごたえ抜群!
パソコンのマウスほどの大きさの唐揚げで食べごたえ抜群!

「ショウガってこんなに美味しいんだ…」と、ショウガの活躍ぶりに感心しきり。1個食べ終えた時点で、すぐに次の1個を求めてしまう魔力を秘めた唐揚げで、あれよあれよという間に3個完食。

ショウガの風味が上品で爽やか!やさしい味わいのジャンボ唐揚げです
ショウガの風味が上品で爽やか!やさしい味わいのジャンボ唐揚げです

ショウガの効いたラーメンスープに合うスライス唐揚げ

ラーメンにはチャーシューの代わりにスライスした唐揚げがのっています。唐揚げ好きならチャーシューよりもこちらのほうを歓迎するでしょう。ラーメンの上にのったこの唐揚げ、先ほどの3個とは別人のような働きぶりです。スープのおかげで衣はシャリッと食感に水分が加わってザラメ雪のよう。唇ざわり、歯ざわり、舌ざわり、どれもうっとりするような心地よさ。肉の旨みが強烈で、鶏肉感がスゴい!もちろん臭みは皆無です。ショウガのきいたスープに包まれて、ほどよく温められた肉からしみ出すこの旨みがもうダメ押し的な美味しさ。
あとは無心で唐揚げ→麺→スープの順番で無限ループに追い込まれてしまい、丼の底が見えてきたところで満腹感と満足感がピークを迎えました。

ラーメンにはチャーシューの代わりに唐揚げがのっていてこれまたテンションUP!
ラーメンにはチャーシューの代わりに唐揚げがのっていてこれまたテンションUP!

唐揚げを食べ終えると、口の中に油感が残ってしまうことがよくありますが、こちらの唐揚げにはそれを感じませんでした。ショウガのおかげでしょうか、とてもさっぱりとした爽快感があります。ショウガをきかせた唐揚げはこれまで何度も食べてきましたが、こちらのものはそれらとはひと味もふた味も違うものでした。

ショウガのきいたスープにひたった唐揚げはまた違った味わいでウマい!
ショウガのきいたスープにひたった唐揚げはまた違った味わいでウマい!

身体を温める効果もあるというショウガ、唐揚げ×ラーメンで軽く火照ったような温かさも感じます。寒さが次第に厳しくなるこれからの季節におすすめしたい唐揚げ定食です。

(取材年月日:2022年11月9日)

東武東上線・大山駅かた徒歩で約1分ほどにある『ジンジャーヘッドバッド』

ジンジャーヘッドバッド

[住所]東京都板橋区大山東町59-8

店舗情報 Webサイト

松本 壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」大分県中津市。年間のからあげ摂取量は300食以上。『食楽web』(徳間書店)、『bizSPA!フレッシュ』(扶桑社)などでからあげの取材記事を担当する。