東京都足立区|そばうどん 立ち喰い雑賀屋 本店|重量感あるジャンボ唐揚げの存在感抜群!『そばうどん 立ち喰い雑賀屋 本店』の「唐揚げ太麺そば」とは
立ち食いそば店の「唐揚げそば」
ちょっとした空き時間にお腹を満たすことのできる立ち食いそば店。忙しいビジネスマンなどにとっては心強い存在です。そば・うどんはもちろんですが、丼物やトッピングを楽しめるのも立ち食いそば店のいいところ。トッピングにこだわるお店も多く、最近はその中に我らが唐揚げを見つける機会も増えました。今回ご紹介するお店でも、美味しい唐揚げをそばと一緒に味わえます。
東京・足立区にある京成本線・京成関屋駅と東武スカイツリーライン・牛田駅。両駅は改札同士が30メートルほどしか離れておらず、乗り換えで利用する人も多い駅です。ラッシュの時間帯は京成から東武、または東武から京成に乗り換える人が大勢行き来します。そこにあるのが『そばうどん 立ち喰い雑賀屋 本店』。今回はこちらの人気メニューのひとつ「唐揚げ太麺そば」(590円)をいただきました。
100gはありそうなジャンボ唐揚げがそばの上に!
店内の券売機で購入した食券を店員さんに渡して、数分後に出てきたお待ちかねの「唐揚げ太麺そば」。ドンブリの大部分を覆ってしまいそうな勢いのジャンボサイズ唐揚げがドン!とのっかっています。100gほどはあろうかというこの唐揚げ、箸で持ち上げるのにもちょっと力が入ってしまいます。そばのつゆを吸って、さらに重量が増しています。
まずはその唐揚げからいってみましょう。箸でつまみ上げるときに思わず「ヨイショ!」と言ってしまいそうです。ガブリといくと、ダシのきいたつゆをたっぷり含んだ衣がとにかく旨い!衣の香ばしさに和風ダシが加わって、それがトロンとした舌ざわりを演出しています。そこに衣からジワリとしみ出すつゆがたまりません。
そのつゆをしっかりまとった肉がまた絶品。主役であるはずのそばを食べるのも忘れて唐揚げを半分ほどまで一気に食べてしまいました。唐揚げと汁物との相性のよさは周知のことですが、このそばを食べるとあらためてそれを実感できます。逆に唐揚げの味もつゆにしみ出していて、これまた美味。これが太めの平打ち麺にしっかりからんでくれます。
つゆにひたっていない単品の唐揚げと一緒に味わうのもアリ
唐揚げは単品での購入も可能(1個・190円)。つゆにひたっていない状態で唐揚げを味わうことができます。唐揚げ太麺そばをオーダーするときに「別皿で」と言いながらこの単品唐揚げも同時オーダーするお客さんも多いのだとか。私も別皿で2個オーダーしてかぶりつきました。ガリザク系食感の衣のほんのりおこげが香ばしい。醤油やニンニクの風味がのどから鼻にスルリと抜けていく感覚があります。衣の香ばしい味のあとに醤油・ニンニクの風味。そのあと広がる肉の旨み。この”3段階攻撃”が唐揚げの魅力ですね。ガリザク衣と旨みたっぷりの肉がシャッフルされていくのもいい。しかもこれだけ大きい唐揚げですから、満足感も十分です。
唐揚げ太麺そばと単品唐揚げを一緒にオーダーして、同時に食べるのもいいですね。単品唐揚げをつゆにひたしたり、そのままかぶりついたり。楽しみの幅が広がります。
こちらのお店は近隣の人たちのほか、京成関屋駅や牛田駅の利用者の間でも大人気ですが、メディアでも多数取り上げられているため、わざわざ遠方から訪れる人もいるようですよ。たしかにその価値はあるなと思えました。
(取材年月日:2024年4月15日)
松本 壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」大分県中津市。年間のからあげ摂取量は300食以上。『食楽web』(徳間書店)、『bizSPA!フレッシュ』(扶桑社)などでからあげの取材記事を担当する。