唐揚げコラム

東京都杉並区|ことぶき食堂|鶏肉だけじゃない!ラードで揚げた豚肉の唐揚げ「ブタカラ」を食べると唐揚げ観が変わる!

JR荻窪駅北口から徒歩15分ほどにある『ことぶき食堂』。「ブタカラ」と書かれた提灯に目がとまります

果たして「唐揚げ=鶏肉」でいいのか?

唐揚げと聞くと、圧倒的大多数の人が鶏肉の唐揚げを思い浮かべるでしょう。「唐揚げ=鶏肉」であり、鶏肉以外の食材を用いたものは「●●の唐揚げ」と食材名を付け加えるのが一般的なのではないでしょうか。

しかし!唐揚げ界では鶏肉以外のお肉も頑張っています!そこで今回ご紹介するのは豚肉の唐揚げ。豚肉や牛肉は鶏肉に比べて水分が少なく、唐揚げには不向きなどと言われることもありますが、なかなかどうして。美味しい豚肉の唐揚げを食べさせてくれるお店が東京・杉並区にあるのです。

JR荻窪駅北口から徒歩15分ほど、環八通り沿いにある『ことぶき食堂』がそのお店です。1956年創業の3代続く老舗の定食屋さんで、先代店主が考案した豚肉の唐揚げ「ブタカラ」がこちらの名物。定食はもちろん、カレーと一緒に味わうこともできます。私は順当に定食(1,000円)でいただくことにしました。

人気メニューは名物の「ブタカラ」。プラス400円で肉の特盛もできます

ラードで揚げた豚肩ロース肉の唐揚げとはいかに?

カウンター席でお目当てのブタカラ定食の出来上がりをひたすら待ちます。平日のピークタイムを外して14時ごろにお邪魔したのですが、店内は私の着席時点で満席。人気店なんですね。カウンター越しに聞こえてくる、優しく心地よい揚げ音がたまりません。唐揚げ好きにとってはこの音は待ち時間が苦にならない、最高のBGMです。

ブタカラ定食(1,000円)。ブタカラはカレーと一緒に味わうこともできます

10分弱ほどでブタカラ定食が登場です。付け合わせの千切りキャベツが隠れてしまいそうなほどに盛り付けられたブタカラにテンションも急上昇。豚の肩ロース肉に片栗粉をまぶし、ラードで揚げているそうです。そこに醤油や酢、ショウガやニンニクなどで味付けした特製のタレをからめているとのこと。

ブタカラがてんこ盛り!千切りキャベツがほぼ隠れてしまっています

箸でつまんで顔に近づけると、かすかに豚肉っぽい香りが鼻をかすめます。そこにニンニクの香りも合わさって、なんだかスタミナがつきそうな予感。ひと噛みするとサックリそしてフンワリした歯ざわりです。歯の神経を包み込むような、母性すら感じてしまうような優しい食感。噛めば噛むほど、その美味しさが全身にじわじわしみわたっていくよう。

ラードで揚げているだけあって、コク深い味わいです。豚肉の旨み、ニンニク、ショウガの風味に加え、特製ダレが濃厚な味わいを演出しています。これはごはんが無限にすすむ!

顔に近づけると食欲スイッチが自動ONになってしまういい香りが…

完食後は「唐揚げ観」が変化するかも?

味変用のソースやトッピングも充実しています

味変用に「自家製ぬか漬け入りタルタルソース」(100円)、「赤ダレ・トウバンジャンベースのピリ辛味」(50円)をオーダーしました。タルタルソースは期待通り、こってり感を抑えてさっぱり感を加えてくれます。赤ダレはピリッとした刺激で味を引き締めてくれる印象。しかもこの赤ダレ、千切りキャベツにかけるとバリ旨です。

赤ダレ・トウバンジャンベースのピリ辛味(左)と「自家製ぬか漬け入りタルタルソース(右)

ブタカラ、ごはん、ブタカラ…と食べ進めていくと、気付けば完食。いつも鶏肉の唐揚げばかり食べている私ですが、豚肉の唐揚げもアリだとあらためて実感できました。食べれば「唐揚げ=鶏肉」という固定観念がちょっと揺らぐかもしれませんよ。

(取材年月日:2024年4月11日)

ことぶき食堂

[住所]東京都杉並区桃井1-13-16
[電話]03-3390-0545

店舗情報 Google map

松本 壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」大分県中津市。年間のからあげ摂取量は300食以上。『食楽web』(徳間書店)、『bizSPA!フレッシュ』(扶桑社)などでからあげの取材記事を担当する。