東京都足立区|とりサブロー|7つの味を楽しめる!トレンドのジャンボ唐揚げ
毎日店内で肉を手切りするジャンボ唐揚げ
近年、唐揚げのサイズが“巨大化”しています。かつてはゴルフボールサイズの、1個30~40gほどが一般的でしたが、最近は50~60gほどのものは珍しくありません。肉を小さくカットすると断面が増えます。すると水分とともにうま味が逃げてしまうため、大きいままのほうが美味しいのです。食べごたえもあるので、唐揚げ好きの私としては嬉しいかぎり。
さて、今回ご紹介するのは『から揚げ・から弁 揚げたて専門店 とりサブロー』の足立谷在家店。日暮里・舎人ライナーの西新井大師西駅から至近で、唐揚げ好きの中には、駅を出たとたんに「お!唐揚げのいい香りがするぞ!」と反応してしまう人もいるとかいないとか。こちらにジャンボ唐揚げがあると聞き、さっそくやってきました。
1個60g前後はありそうなジャンボサイズの正統派和風唐揚げ
レギュラーメニューのほか、期間限定の唐揚げがズラリと並んだ店内。ニンニク醤油、塩、ザンギ(期間限定)、紅生姜、飛騨醤油、甘ダレ、南蛮ダレと、7種類もあります。セルフサービスで好きな唐揚げを好きな個数だけ選ぶことができますが、お願いすれば揚げたてを出してくれます。
これだけ種類があると、すべて食べてみたくなるのがカラアゲニストの悲しい性。各2個ずつピックアップするという欲張りなことをやってしまった私です。まずはニンニク醤油から実食。たしかにデカい!1個あたり60g前後はありそうですね。ガリザク系の衣で、ガリッという音が骨伝導で耳に伝わってくるほどです。肉はそれとは真逆のフワリとした弾力を感じる柔らかさ。ニンニクの風味がほのかに感じられる、正統派の和風唐揚げです。塩は藻塩を使っているとのこと。そのせいでしょうか、あっさりながらもコクがある味わいで、ほんのりとした甘みさえ感じました。
紅生姜のさわやかな風味が相性抜群
そして何と言っても、驚いたのが紅生姜。これが実に旨い!天ぷらなどにも使用されるほど、揚げ物食材としてのポジションを確立している紅生姜ですが、鶏の唐揚げにも合うとは!味付けの段階で紅生姜を使っているそうで、酸味がきついかと思いきや、そんなことはありません。むしろ爽やかな風味が感じられます。これが脂っぽさを軽減しているんですね。揚げ物に多用される理由もわかります。聞くところによると、この紅生姜は女性のお客さんに人気なんだとか。
クセになる美味しさで再来店必至!
こちらでは、鮮度のいいモモ肉を毎日、店内でスタッフが手切りしています。チェーン展開している唐揚げ店の中には、それらの下処理をすべてセントラルキッチンで済ませ、各店舗では揚げるだけというところもあります。しかし『とりサブロー』のように、肉のカットなどの下処理をすべて店舗でおこなう専門店も増えています。
衣は片栗粉のみ。肉を広げた状態で中温の油で揚げていきます。脂っぽさがなく、食べたあとももたれないよう、独自に開発したブレンド油を使用しているそうで、たしかに不快な脂っぽさはまったく感じませんでした。
ところで『とりサブロー』は、手羽先やヤゲン軟骨の唐揚げのほか、チキンカツや海老フライ、ポテトフライ、だし巻き卵などからあげ以外のメニューも充実しています。お弁当も人気なので、好きなものをセレクトして、楽しい食事ができそうですね。
(取材年月日:2021年7月13日)
松本 壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」大分県中津市。年間のからあげ摂取量は300食以上。『食楽web』(徳間書店)、『bizSPA!フレッシュ』(扶桑社)などでからあげの取材記事を担当する。