唐揚げコラム

東京都江戸川区|南国キッチン はりゆん|ハワイからの「逆輸入」唐揚げ?衣に餅粉を使ったモチコチキンとは?

JR小岩駅南口から徒歩5分ほどにある『南国キッチン はりゆん』

南国感が漂うお店でいただくハワイのご当地唐揚げ

唐揚げに国境なし…なんて、そこまで大袈裟なことは申せませんが、世界各地には日本の唐揚げとよく似た食べ物が存在します。アメリカのフライドチキンは有名ですが、韓国のヤンニョムチキンや台湾の鶏排などは日本でも人気ですね。そんな海外のご当地唐揚げの中から、今回はハワイの“モチコチキン”をご紹介しましょう。モチコチキンは日本からハワイに移住した人々が現地に伝えたレシピが広がったものだと言われています。衣に餅粉を使っていることが、この名の由来なんだとか。最近は日本国内のハワイ料理店などでも見かける機会が増えました。日本人がハワイに伝えたものが、ハワイ料理として日本に登場する、いわば“逆輸入唐揚げ”といったところでしょう。

沖縄やハワイなどの南国っぽい、青を基調とした店内

訪れたのはJR小岩駅から徒歩5分ほどの『南国キッチン はりゆん』。店内はブルーを基調とした爽やかな空間です。マネージャーの中根拓弥さんによると「沖縄とハワイの南国感をイメージしています」とのこと。三線やウクレレなども置かれていて、たしかに沖縄やハワイをイメージしてしまいます。

モチコチキン(8個)。食べやすいサイズ感の唐揚げです。3個・400円、5個・600円もあります

充実した味変ソースで飽きずに何個でも食べられそう!

こちらでいただいたのが「モチコチキン」(8個・800円)。味変用のソースはハニーマスタード、タルタル、スイートチリマヨ、日替わり(この日はネギ塩だれ)の4種類の中からひとつ選ぶことができます。今回はお店のご厚意ですべて味見させていただくことができました。

味変用のソース。左からハニーマスタード、タルタル、スイートチリマヨ、日替わりのネギ塩だれ

オーダーから10分ほどでモチコチキンの登場です。まずはそのままいただてみました。衣は軽いおこげが香ばしく、歯ざわりも「シャリッ!」とした爽やか系の食感。衣は餅粉のほかに片栗粉もブレンドしてあるとのこと。そして肉がまたスゴかった。旨みとともにトロンとした舌ざわりに襲われてしまい、これがまたなんとも心地よいではありませんか。

衣はシャリッとした歯ざわり。肉の旨みがトロンとした舌ざわりでクセになりそうな美味しさでした

このまま8個イッキに食べてしまおうかと思いましたが、ソースも試してみます。ハニーマスタードは甘さの中にちょいピリ辛が潜んでいるという印象で、軽い刺激的アクセントがほしいときによさそうです。タルタルはさすが王道の唐揚げソース、酸味や甘みはひかえめですが、ちょっと涼感が加わる感じで、この南国ムードの店内によく合います。スイートチリマヨは辛さをあまり感じませんが、ほんのりと甘さが加わります。そして日替わりのネギ塩だれ、これはヒットでした!唐揚げだけでなく、どんな料理にも合いそうな美味しさ!サッパリ感が生まれますが、軽い酸味がさらなる食欲をかきたてます。日替わりといわず、ぜひレギュラー化を!

メニューには南国ムード漂うお料理がいっぱい。モチコチキンはお子様ランチとしても提供されています

さてこのモチコチキンですが、ランチタイムの「ハワイアンプレート」でも味わえます。「お子様ランチ」としても提供されているので、家族連れも楽しめそうですね。メニューにはそのほかにも、タコライスやロコモコ、アヒポキなど沖縄&ハワイを思い浮かべてしまうものも充実しています。

(取材年月日:2024年12月18日)

南国キッチン はりゆん

[住所]東京都江戸川区南小岩8-13-8

Webサイト 店舗情報

松本 壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」大分県中津市。年間のからあげ摂取量は300食以上。『食楽web』(徳間書店)、『bizSPA!フレッシュ』(扶桑社)などでからあげの取材記事を担当する。

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