東京都品川区|京都北白川ラーメン魁力屋 五反田店|サイドメニューは餃子だけじゃない!ラーメン店の唐揚げをあなどるなかれ!

 
JR五反田駅から徒歩数分の『京都北白川ラーメン魁力屋 五反田店』

ラーメン×唐揚げの相性やいかに!?

ラーメン店のサイドメニューといえば、まずは餃子が思い浮かぶでしょう。しかし唐揚げも負けてはいません。最近は唐揚げをサイドメニューとして提供するラーメン店が増えており、中にはメインのラーメンがかすんでしまうほどに美味しい唐揚げを食べさせてくれるところもあるほどです。今回はそんなラーメン店の美味しい唐揚げをご紹介しましょう。

訪れたのは京都に本店を置く『京都北白川 ラーメン魁力屋』の五反田店。背脂醤油ラーメンが美味しいと評判のお店ですが、こちらでそのラーメンと唐揚げを合わせてみることにしました。

もっちり食感の衣が美味しさを演出!

「唐揚げ(5ケ)」と「特製醬油ラーメン」。視覚ですでに相性の良さがわかってしまいます

オーダーしたのは「唐揚げ(5ケ)」(495円)と「特製醤油ラーメン(並)」(770円)。唐揚げは1個約30gほどの大きさで、子どもでも食べやすいサイズ感にこだわっているそうです。衣は見事な薄衣ですが、カリッとした歯ざわりの中に少しモッチリした食感もあります。このモッチリ感が案外ポイント。パリッとした衣とは違って、歯が衣に包まれるようにしてじんわりと肉に沈み込んでいきます。歯を立てただけでパリパリと砕ける衣もいいのですが、こういう衣もアリですね。おかげで肉の旨みがじっくりとしぼり出されるようにして口の中に広がってくれます。ニンニクとショウガを効かせた味付けですが、ガツンと迫ってくるアグレッシブなものではなく、クールな感じがあります。のどから鼻にかけて抜けていくニンニクとショウガの風味が実にさわやか。この点も子どもが食べることを意識したものでしょう。

肉はフワッとしたやわらかさが印象的で、肉汁のせいでしょうか、ややトロンとした舌ざわり。何だかやさしくほっこりした気持ちにさせてくれる味わいの唐揚げです。

子どもでも食べやすい小ぶりなサイズの唐揚げ。肉汁も十分です

ラーメンスープとの相性もよし!

さてこの唐揚げを、ラーメンのスープに軽く漬してみます。「行儀が悪い」と怒られそうですが、これは唐揚げ愛好家たちの間ではわりと常識的な味変テク。餃子ではなかなかできないワザです。ラーメンのスープは見ためはこってりしていそうですが、意外にあっさり。唐揚げの衣にそのスープがしみて、しっとり感が出てきます。肉の断面にもスープをしっかりからませれば、味が倍加。これはやめられませんね。唐揚げ5個では足りません。もうひと皿オーダーして、2~3個スープの中に沈めて食べてみたい衝動にかられます。ラーメンはのどごしのいい中細麺を使っており、小麦の風味も感じる上品な味。唐揚げとも相性がいいですね。口に麺を運んでスープをすすり、その味が残った口に唐揚げを放り込む。この一連の動きが流れるように進むほどに相性抜群でした。

ラーメンのスープに漬して食べるワザもぜひ試してほしい!

唐揚げ界全体のレベルアップが進んでいる

最近はラーメン店に限らず、唐揚げに力を入れている大手飲食チェーンが増えています。専門店も顔負けの絶品唐揚げを提供するところもあり、街へ出ても美味しい唐揚げに出会える確率がグンと上がりました。みんな大好きな唐揚げ。美味しい唐揚げを食べさせてくれるお店はやはり信用できます。

近年は唐揚げブームといわれます。しかしそれは単なるブームではなく、どの飲食店も美味しい唐揚げを作りたいという思いが強く、私たち唐揚げ好きな消費者も、好みの唐揚げを見つけやすくなっているのでしょう。それが全体的なレベルアップが進んでいるのだと思います。

(取材年月日:2023年7月27日)

京都北白川ラーメン魁力屋 五反田店

[住所]東京都品川区西五反田1-8-1
[電話]03-6417-0639

店舗情報 WEBサイト

松本 壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」大分県中津市。年間のからあげ摂取量は300食以上。『食楽web』(徳間書店)、『bizSPA!フレッシュ』(扶桑社)などでからあげの取材記事を担当する。