埼玉県春日部市|海鮮からあげ 光苑|春日部のご当地唐揚げ!“海の幸”感が満点の「海鮮唐揚げ」はクセになる!
魚ではなく、貝や甲殻類を使った特製ダレでじっくり味付け
ホタテや牡蠣などで味付けした「海鮮唐揚げ」
唐揚げの味付けと言えば、醤油ベースか塩ベースが主流でしたが、この数年、だしベースのものが増えています。特に多いのがアゴなどの魚のだし。貝や甲殻類のだしで味付けしている唐揚げはまだ少ないのですが、そんな珍しい唐揚げを味わえるのが埼玉県春日部市の『光苑』。こちらの「海鮮唐揚げ」(4個・500円は)、ホタテや牡蠣、あさり、カニなどの海鮮エキスで作った塩ベースの特製ダレで味付けしています。なんと贅沢な味付けでしょう。
肉汁が湧き水のようにこんこんと流れ出てきます
その漬けダレにモモ肉を12時間じっくり漬け込んだ唐揚げです。パリパリッとした食感の衣の先には、ソフトな歯触りの肉が待ち構えています。たしかに海鮮の風味が口いっぱいに広がりますね。いや、海鮮というより“潮”の風味。海の幸の唐揚げとも言えそうな味わいです。噛み進めていくと、ホタテの味が鶏肉のうま味とケンカすることなく、舌にじんわりとしみ込むよう。長時間漬け込んでいるだけあって、肉も柔らかい!おまけに肉汁がスゴい!肉のすき間から湧き水のようにあふれ出てきます。この肉汁にも海鮮エキスが含まれているかと思うと、ストローで吸ってみたい衝動にかられます(もちろんそんなお行儀の悪いことはいたしません)。塩味の唐揚げですが、一般的な塩からあげに比べて味に深みがあります。これも豪華な海鮮エキスのなせるワザでしょう。
辛さがクセになる!海鮮辛口唐揚げ&海鮮カレー味唐揚げ
「海鮮辛口唐揚げ」は豆板醬を使ったマイルドな辛さの唐揚げ
もうひとつ、オススメなのが「海鮮辛口唐揚げ」(4個・600円)。味付けに豆板醬を使っているそうです。見ためもやや赤みががっていますね。食べる前はビリビリくる刺激を想像しましたが、意外にも辛さは強くありません。フンワリとした、丸みのある辛さ。肉と海鮮の風味にピリッとしたアクセントを加える名アシスト役といった印象です。海鮮と肉のうま味が健在で、噛むだけでうま味が肉汁にのって押し出されてくるようです。
あとを引く美味しさの「海鮮カレー味唐揚げ」
さらにもう1品。「海鮮唐揚げ」にカレーパウダーをふりかけた「海鮮カレー味唐揚げ」(4個・600円)はあとを引く美味しさ。カレー味の唐揚げは他の飲食店でもときどき見かけますが、それに海鮮風味が加わっているのはここだけでしょう。シーフードカレー風味の唐揚げを食べているような感覚になり、スパイシーな味と海鮮の味が舌の上に残って、ついつい次の1個に箸がのびてしまいます。
からあげグランプリ最高金賞&かすかべフードセレクション認定の必食唐揚げ!
光苑は、日本唐揚協会主催のからあげグランプリで最高金賞1回、金賞を8回受賞している実力店。その味を求めて多くの人が訪れます。春日部市役所の地下1階にあるお店ですが、もちろん一般の人も利用可能。店主の相川幸子さんによると「市役所の方の利用よりも、一般のお客さんのほうが多いんですよ」とのこと。こちらの唐揚げは、さまざまなこだわりのもとに生み出された春日部ならではの優れた食品が選ばれる「かすかべフードセレクション」に認定されています。唐揚げ好きの人、これは必食ですよ!
(取材年月日:2021年8月23日)
松本 壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」大分県中津市。年間のからあげ摂取量は300食以上。『食楽web』(徳間書店)、『bizSPA!フレッシュ』(扶桑社)などでからあげの取材記事を担当する。