東京都中央区「串エ門 室町店」
1枚およそ80g!6枚までは同じ値段!焼き鳥店が作る名物唐揚げとは

唐揚げの数え方は「個」ではなく「枚」
唐揚げの食べ歩きを始めたばかりのころに、唐揚げ愛好仲間のひとりから「美味しくてボリュームのある唐揚げ定食がある」と教えられて初めて訪れたのが今回ご紹介する『串エ門 室町店』です。初来店はいまから10年以上前のことですが、以来ときどき無性に食べたくなって、何度も訪れているお店のひとつです。

名物はランチタイムに味わえる「唐揚定食」(1,100円)。
①「個」ではなく「枚」で数える
②1枚がとにかく大きい
③2枚~6枚までは同じ値段で味わえる
④味変用にポン酢orマヨネーズをセレクトできる
…といった点が特徴の定食です。枚数とソースはオーダー時に店員さんに伝えます。私は初訪店時から常に6枚オーダーで、これはずっと変わりません。
唐揚定食の6枚までは同じ値段。MAXなら総重量約480g!

ごはん、味噌汁、小鉢が2個、ソースとともに唐揚げ登場です。通常、ソースはひとつだけですが、今回はお店のご厚意でポン酢とマヨネーズ、両方味わうことができました。

さて毎度感じることですが、6枚だとさすがに圧巻。お皿からはみ出しそうです。1枚あたり約80g。6枚なので総重量は約480gということに。最近は唐揚げのサイズアップ化が進んでおり、ジャンボ唐揚げはトレンドになっていますが、こちらはそれが流行る以前からすでにジャンボサイズでした。

箸でつまみ上げれば、平べったい形状であることがわかります。「個」ではなく「枚」でカウントするのも納得できるでしょう。
そんな唐揚げですが、ガブリといけばサックリ軽やかな食感の衣。いい具合に“薄衣”に仕上がっていて、平たい形状の肉の食感ともうまくマッチしています。骨伝導で耳に届く「シャリシャリ…」という咀嚼音がまたいい。脳内に癒し系音楽が響き渡るような快楽感。これが唐揚げを味わうときの醍醐味のひとつですね。

また唐揚げの美味しさのひとつに衣と肉の一体感がありますが、こちらの唐揚げはその点が見事です。香ばしさのある衣と旨みたっぷりの肉がうまく混じり合って、美味しさが口の中でシャッフルされていくようです。
もたれることなく、そして飽きることなく完食できる!
揚げたてなのでアツアツの肉汁がジワッと出てきます。熱がうまい具合に閉じ込められているなあという印象。そのタイミングでポン酢を少し付けると、さっぱり感も加わってホイホイ食べ進められます。マヨネーズはシャープな酸味を感じました。唐揚げの味をキリッと引き締めてくれるようです。

500g近い唐揚げですが、あっという間に完食できてしまいました。もたれることもなく、6個を一気に平らげることができました。
さてこちらの『串エ門』は焼き鳥も名物。これは私の持論ですが、鶏肉に精通した焼き鳥屋さんの唐揚げはやはり美味しい。『串エ門』の唐揚げもそんな“鶏肉通”が作っているんだなあと、いつも感じます。何度食べても飽きることがなく、ある日突然食べたくなってしまう、魔法のような唐揚げと言ってもいいでしょう。
(取材年月日:2025年2月18日)

松本 壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」大分県中津市。年間のからあげ摂取量は300食以上。『食楽web』(徳間書店)、『bizSPA!フレッシュ』(扶桑社)などでからあげの取材記事を担当する。