千葉県柏市|からあげ専門店 侍|ニンニク、ショウガ不使用。肉の旨みをシンプルに味わえる柏の名店
柏エリアを代表する唐揚げ専門店
JR柏駅東口から徒歩10分ほどにある『からあげ専門店 侍』は、柏市とその周辺エリアでは断トツ人気の唐揚げ専門店。イートインでもテイクアウトでも、ランチもディナーも美味しい唐揚げを味わえます。「柏で唐揚げって言ったら、やっぱり『侍』だよね」という声もよく耳にします。
ニンニクやショウガを使っていないので鶏肉の旨みをストレートに味わえる
こちらの唐揚げは1個50~60gほどもありそうなジャンボサイズの「もも」をはじめ、「手羽」「なんこつ」「砂肝」「かわ」など部位も豊富です。そして何より、味付けにはニンニクやショウガを使っていないのが大きな特徴。肉の旨みをシンプルかつストレートに味わえるのです。しかも最近は新たなメニューとして「塩麹からあげ」も加わったのだとか。今回はその「塩麹からあげ」「もも」「砂肝」を「ごはんセット」(ごはん・鶏スープ・おしんこ)とともにいただくことにしましょう。
バットに盛り付けられて登場した唐揚げ。なんとなく”専門店らしさ”を感じます。「もも」「塩麴からあげ」が各2個ずつですが、とにかく1個が大きい!デカい!箸でつまめるか不安にさせられるほどです。
もも、塩麹、砂肝、どれも魅力的な唐揚げのラインナップ!
まずは「もも」からいってみます。ほんの軽く歯を押し当てただけで、不意討ち的に肉汁がジワッ…。衣の向こうで待機していたかのようで、これが見事な先制パンチ。歯を当てただけで肉汁を感じる唐揚げは、そうそう出会えるものではありません。その衣がシャリッ!とした爽快な歯ざわりです。ニンニクもショウガも不使用というだけあって、肉の旨みもしっかり。しかもそれが衣にも馴染んでいるから余計に美味しい。
続いて「塩麴からあげ」を。これは「もも」とはかなり違った味わいです。衣はややカリカリしていて、お焦げも香ばしい。肉にはかすかな甘みも感じます。さすが、塩麹に漬け込んでいるだけのことはありますね。その甘みに肉の旨みがからんで美味しさが倍増しているかのよう。塩麹の唐揚げは最近各地で見かけますが、ここまで美味しく仕上がったものは初めてです。
「砂肝」は期待通りの味。コリフワッ!とした歯触りですが、適度に弾力があり、歯を「キュッ!」と受け止めたかと思うと、その歯に旨みがしがみついてくるようです。口の中で2、3回咀嚼しただけでもう次の1個が欲しくなる!食べ始めたら止まらなくなるのは必至ですね。
さて今回は「ごはんセット」と一緒にいただきましたが、これについてくる「鶏スープ」(単品もあり)がまた激ウマ。さっぱりとしていて口直しにちょうどいい。お酒を飲んだあとに飲みたくなるスープです。
ところで西日本では鶏肉のことを「かしわ」と呼ぶことがあります。羽色が褐色の、日本在来種のニワトリのことをそう呼んだようです。色合いが柏の葉に似ていることに由来するという説もあります。以前から私は柏市周辺は”唐揚げ激戦地帯”だと思っていました。それがこの「かしわ」と関係があるのか…と考えたことがあるのですが、どうやら無関係のようです。
(取材年月日:2023年5月30日)
松本 壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」大分県中津市。年間のからあげ摂取量は300食以上。『食楽web』(徳間書店)、『bizSPA!フレッシュ』(扶桑社)などでからあげの取材記事を担当する。