東京都立川市|ひなたかなた|行列の先にはド迫力の唐揚げの山が!デカ盛唐揚げ丼とは
ランチタイムはお客さんが階段まで埋め尽くす人気店
JR立川駅北口を出て、徒歩で1~2分。飲食店が建ち並ぶ細い路地を入ると、見えてくるのが今回ご紹介する『ひなたかなた』です。ビルの3階にあるお店で、エレベーターはなく階段で昇っていきます。ランチタイムなどのピークは、その階段にもお客さんがズラリと並ぶ人気店です。多くのお客さんのお目当ては、名物の「デカ盛り唐揚げ丼」(850円)。味もさることながら、そのボリュームと価格も人気の理由のようです。デカ盛りの唐揚げ丼を提供するお店は首都圏でも複数ありますが、こちらは私個人としてはベスト3に入るお店。さっそくレポートしていきましょう。
1個50g!?それが6個も盛られた「岩山」のような唐揚げ丼
オーダーから数分後に登場したその唐揚げ丼、1個50gほどはあろうかというジャンボ唐揚げが6個ものっかっています。下のごはんが見えないほどに盛り付けられた唐揚げ、うっかりするとこぼれ落ちてしまいそうな迫力です。ピリ辛マヨソース、おろしポン酢、塩ダレレモンの3種類のソースから好きなものをひとつセレクトできます。私は塩ダレレモンでいくことにしました。取り皿が付いてくるのもありがたいですね。
まずは唐揚げをそのままいただきましょう。唐揚げの山が崩れないよう、慎重に箸でつまみ上げると、けっこうな重量であることがわかります。さっそくガブリ!カリシャリ系の衣の向こうは、ほどよい弾力のある肉。この弾力がちょうどいい歯ざわりです。カリシャリ衣に軽めの弾力で、リズム感よく食べ進めることができます。醤油系の味付けもしっかりしていて、食べるほどにパワーがみなぎるよう。これはけっこうガッツリ系のスタミナメニューかもしれません。ソースなしでも十分なんじゃないかと思いましたが、味変も楽しみのひとつ。塩ダレレモンはさっぱり系かと思いきや、案外濃厚ですっきりした酸味が印象的。とろみがあって、それが衣にうまく絡んでくれます。レモンの酸味が味を引き締めてくれますね。
唐揚げ、ごはん、また唐揚げとリズムよく食べ進められる!
唐揚げを2個食べると、ようやくごはんのお目見えです。白飯ですが、唐揚げの味がうつっていて、これはこれで美味。ごはんの量は小、並、大から選べ、私が選んだのは並。普通量だと思っていましたが、唐揚げの量から考えるとちょうどいいかもしれません。唐揚げ、ごはん、唐揚げ、ごはん…と、これまたリズムよく食べ進めることができます。
これだけのボリュームですが、一旦食べ始めると、おれよあれよという間に完食。最初は度肝を抜かれる人もいるかもしれませんが、案外スイスイといけるかもしれませんよ。
唐揚げをもっと食べたい!という人は、1個100円で追加もできます。メニューには「唐揚げカレー」なるものもあります。カレーのルーと唐揚げも相性抜群なんですよね。これもまた一食の価値あり。
ところでお店によっては、唐揚げ丼と唐揚げ定食が一緒にメニューに並んでいることもあります。そのときの気分でどちらにするか決めていますが、パワーをつけたいときは、なんとなく唐揚げ丼を選んでしまいます。とくにこちらのようなジャンボ唐揚げのデカ盛りを見ると、気持ちが奮い立って、元気が出るような気になってきます。
さてこちらのお店、聖地・中津に縁のあるお客さんもときどき訪れるそうです。食べると故郷を思い出すのかもしれませんね。
(取材年月日:2023年11月20日)
松本 壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」大分県中津市。年間のからあげ摂取量は300食以上。『食楽web』(徳間書店)、『bizSPA!フレッシュ』(扶桑社)などでからあげの取材記事を担当する。