唐揚げ店舗情報

カリッジュ 東京壱号店

カリッジュ東京壱号店は東村山市というところにある。東京の郊外の一つである。最寄りの八坂駅は西武多摩湖線沿線で西武新宿駅から1回乗り換えをして40分くらいで着く。
東村山市の隣は所沢市である。東村山も埼玉の匂いしている土地である。あるのは面積の広い路面店か土地に根付いた個人店のどちらかだ。
駅北側は個人店の並ぶ商店街になっていて、カリッジュのほかにもパン屋さん、洋食屋さん、焼き鳥屋さん、お肉屋さん、靴屋さん、整骨院などが並んでいる。
なお南側にはイオン系列のスーパーと家電量販店の入った田舎のいかにもなロードサイドショップがある。
個人店それぞれの店構えは清潔感もあって古すぎるということもないが10年以上経った時代性までいかない時間の流れは感じる。デザインに平成を感じる平成レトロと呼ばれる懐古趣味の一つに入りかけた商店街だ。私が行った時は土曜日の午後らしい人通りがあった。鬱陶しくないくらいの往来。自転車3人で縦に並んで走る親子や、ダウンを着たご老人が居た。目の前の物を慈しみ続ければどんな人生でも長続きする幸せを感じられるような気がした。
八坂駅は家を買った人が幸せに生きていける場所だと思う。

そんな中唐揚げブームは平成の産物には違いないが「唐揚げグランプリ5年連続金賞受賞」の派手な看板は八坂の中では浮いていたかもしれない。
フランチャイズの持ち帰り専門店で2010年愛媛県が発祥だそうだ。

目立つ看板や外来の箔押しは内面の空虚さを補う物なのではないかと無駄に私は疑っていた。
今は申し訳ない。カリッジュを食べると幸せになる。愛媛から東京に進出した唐揚げの味は本物である。

その場で揚げてもらうので注文して8分くらいかかった。商店街をぶらつきながら待ったらすぐだった。
買い食い中に買い食いする不思議な現象を乗り越え唐揚げを受け取る。揚げ物は揚げたてが一番美味しいと信じて疑わないので店の前でかぶりつく。

私は幸せになった。
別に結婚したわけでも恋人ができたわけでもない。この唐揚げを食べたときの感想である。
通常の唐揚げに比べて3倍ほどあるのではないかと思われる衣、案外あっさりとした味、柔らかな肉。食べていると幸せになる。思い出すと幸せになる。危ない魅惑があった。
幸せになる。

ずっと立ち食いもはばかられたので半分くらいは帰ってから食べた。
驚いたことに揚げてから数時間経っていたのにレンジで温めもせず完食してしまった。こんなに冷めても美味しい唐揚げは初めてだった。

もも肉、辛い味付け、むね肉、手羽先、鶏皮のメニューがある。追加で調味料を足して辛さを足すことができるのは、辛い物好きには好感度が高そうだ。他にお弁当680円、唐揚げ丼600円、チキン南蛮弁当のお弁当類やポテト、味玉、コロッケの付け合わせもある。
肉や衣自体の味付けは薄いので明太マヨ、具だくさんタルタル、おろしポン酢、食べるラー油という4種類のボリュームある系のソースもある。各120円。よく合うに違いない。

カリッジュを食べると幸せになる。あの多幸感はカリッジュにしかない。

店名 カリッジュ 東京壱号店
住所 東京都東村山市栄町3-15-20
電話番号 042-306-3229
営業時間 11:00~20:00
定休日 水曜日
席数
アクセス 西武新宿線 久米川駅から徒歩5分
西武多摩湖線 八坂駅から徒歩2分
駐車場 なし
リンク https://goo.gl/maps/AfBBJnrot5a78jEP9

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。