editors’ fav るるぶキッチン にくたびと|淡路島の食材と職人芸の斬新唐揚げを堪能!
旅行雑誌の「るるぶ」が飲食店?
1973年に創刊し、JTBの出版事業が発刊する旅行ガイドブックシリーズとして不動の地位を築いている「るるぶ」。
雑誌名は「見る」「食べる」「遊ぶ」というテーマの略ですが、そんな「るるぶ」が飲食事業も経営しているのをご存知でしょうか?
「editors’ fav るるぶキッチン」は、新宿、赤坂、浅草、京都に店舗を展開する、るるぶの直営飲食店。るるぶの編集に携わる皆さんが全国各地を旅して見つけたとっておきの食を提供しています。
定期的に地域と食材のテーマを変えながら、それぞれの土地の名産品を活かしたオリジナルメニューを提供し、さまざまな地域の郷土色を料理と共にお届けしてくれるお店です。豊かな料理の数々をお届けします。
今回は、新宿のど真ん中にある「editors’ fav るるぶキッチン にくたびと」に一風変わった唐揚げがあると聞きつけ、からあげパーク編集部と有野いくとともに潜入してきました!
定期的に変わる地域食が見どころ!今回のテーマは「淡路島」
新宿駅東南口を下りて5分、甲州街道沿いに「るるぶキッチンビルヂング」があります。建物は3フロア。
各地のアンテナショップと角打ち居酒屋「何方此方(どちこち)」を兼ねた1階、そして2階と3階は隠れ家肉割烹の「にくたびと」です。
本日お邪魔したのは「にくたびと」。
モダンで薄暗い店内は、カウンターと半個室に分かれています。
「こだわりの地域食材!カジュアルコース」や「黒毛和牛・活け鮑ディナーコース」といったいくつかのコースメニューがあり、予算は5000〜10000円。「にくたびと」でしか食べられないオリジナル料理と高級食材が楽しめます。
また、予算2,000円〜の「ちょいのみコース」も用意されており「軽く一杯飲みたい」という方も楽しめるようになっています。
今回注文した「本日のコース」のお品書きには、気になるメニューがずらり。
取材日は「淡路島洲本市」をピックアップしている期間で、メニューの随所に「淡路」の文字が散見されます。
ファーストドリンクはリンゴジュースから。
まずはノンアルコールの「りんごよりリンゴな林檎ジュース」を注文しました。
外国産の酸味にはない、国産林檎特有の濃厚な甘みと香りがたちのぼり、取材陣一同息を飲んでしまいました。
その他ドリンクメニューには「ぶどうサワー」にはご当地の果物のお酒・ジュースが多くあり、女性客でも楽しみやすいのではないでしょうか。
ジュースで食欲のエンジンがかかってしまい、そこからは日本酒を注文しました。
まずは前菜。あきやま蒲鉾、いかキムチ、もやしのカレーナムル
前菜3種が届きました。淡路の名産「あきやま蒲鉾」は、昔ながらの石臼製法にこだわった蒲鉾。丁寧に練られたすり身は普通の蒲鉾よりもサクサクとした歯切れ良い触感が楽しい。
また、いかキムチのねっとりとした歯ごたえもたまりません!
これは淡路島の人気キムチ店「淡路島キムチ」提供のキムチです。
新鮮な野菜が美味しいキムチになっていてお酒が進みます!
次々やってくる美味しい地方食材に舌鼓が止まりません!
その後も「この地域にこんなものがあったのか!」と唸るような、美味しい地方食材の料理が次々運ばれます。
こちらはちょっと珍しい牛もも肉のたたき。
食べてみるとローストビーフよりも格段にレアで驚きます。淡路牛のきめ細やかな筋繊維と、舌触りのいい上品な甘味と風味をそのまま味わうことができます。
こちらは、茶碗蒸しのようなプルプルのスープに淡路島の新玉ねぎが入っています。
実際には茶碗蒸しよりもっと柔らかいプルップルのスープです。
淡路島たまねぎは、甘くて柔らかいことで人気。淡路島独特のたまねぎの栽培方法
によってこの甘さになるそうです。
とにかく優しいアサリだしと、甘い新玉ねぎの組み合わせに幸せな気持ちになります!
本日のお目当て「淡路牛リブロースの唐揚げ」!
そして、満を持してやってきたのは、今日のお目当て、「淡路牛リブロースの唐揚げ」!
そうでした。あまりに美味しいメニューの連続で忘れていましたが、今日は唐揚げを取材しにきたのでした。
口に運ぶと、良い串揚げ屋さんのような、毛羽立ちの少ない衣がカリッ。
そしてジューシーなリブロース肉が我々の舌を出迎えます。
なんと贅沢な美味しさ…噛めば噛むほど肉の旨みと脂がしみ出ます!
「これ、ステーキにしてもいいくらい良い肉じゃない!?」
取材中、そんな声もあがるほどお肉が美味しい。
また、薄い衣のおかげで、リブロース肉と合わせても決してこってり重たい感じがしません。何個でも食べたくなる、考えつくされた逸品です。
唐揚げを十年以上食べてきたいくちょんも驚きの発想。なんとも贅沢で素晴らしい唐揚げ体験ができました。
淡路島の美味しいメニューはまだまだ続く!
こちらは「淡路島のスズキと野菜」クリーミーなソースでいただきます。
淡路島のほぼ全域で漁獲されるというスズキは、しっかりとした食べ応えのある白身で、蒸すことで旨みに溢れていました。
〆はサバと大山鶏もも生姜焼きの石焼ビビンバ風。
たまごとかき混ぜることで、かきたまみたいになっていきます。おこげができて、その香ばしさがまた美味しい!お腹いっぱいでも食欲がおさまらない美味しさです!
余談ですが、淡路島は古来から御食つ国(みけつくに)として朝廷に食材を奉納してきたという歴史があるそうです。肉、野菜、魚のどれをとっても魅力的な食材は現代にも引き継がれていて、今回はそれを十二分に堪能することができました!
食後のお買い物も楽しめます!
お土産まで提げて帰れるなんて、まさに旅行気分…
ご馳走様でした!
舌鼓を打ち、舌とお腹を満たした後は、一階のアンテナショップを物色。
みんなでるるぶキッチン特製「りんごよりリンゴな林檎ジュース」を購入しました。その他にも買いたい商品がずらりと並んでいます。
こちらの記事を書きながら、あのジューシーなリブロース唐揚げをはじめとした「また味わいたいあの料理」の記憶が掻き立てられます。この感じは本当に旅行の感覚です!
大都会東京に位置する「editors’ fav るるぶキッチン」で、地方の美味しいものを楽しみ尽くした夜でした!
(取材年月日:2022年6月)
髙橋法穂
2001年生まれ。ライター。慶應義塾大学在学中。 食と短歌と散歩を愛す。今生でやりたいことをやりきるべく、日々新たな挑戦を続けている。最近始めたのはラテン語とカメラ。 初めて母親と作った料理は鶏の唐揚げだった。唐揚げにはそんな思い出もある。