元住吉駅を降りると、穏やかな雰囲気の商店街が広がっています。駅前から続く「ブレーメン通り」の中腹に、地元の人たちから愛される唐揚げ屋さんがあると聞いてやって来ました。
ここ「元住吉鶏唐揚専売店」は、コロナ禍の現在はテイクアウトオンリーで営業している唐揚げ屋さんです。11時半に訪ねると、早速店頭に先客の姿が。
唐揚げは塩、にんにく、しょうゆ、油淋鶏、甘だれ…など種類豊富。この中から好きに選んで量り売りしてもらうもよし、全品540円のお弁当を選ぶもよし。私は今回塩・にんにく・しょうゆがひとつずつ入った「おすすめ弁当」をチョイスしました。
注文が終わると店主の方は厨房に消え、ひとつずつご飯をよそってくれます。出来合いではなく毎回新たに盛り付けてもらえるため、ご飯の湯気で唐揚げがふにゃふにゃに…なんてこともありません。
さて、近くの公園で開封。ぱっと見では3種類の唐揚げの見分けはつきませんが…？
一口食べてびっくり。こうばしく軽やかな醤油の香りが口いっぱいに広がります。美味しい！
残りのふたつも、それぞれしっかりとした味付けです。食欲がさらに増すにんにくと、オーソドックスな塩。衣はサクッと薄めの衣で、肉のジューシーな触感がダイレクトに伝わってきます。
食べてみると3種類の違いがはっきりと分かる、専門店らしい仕上がり。ご飯が進むその美味しさに、この町の食卓を長く支えてきたことが伺えました。