からあげグランプリで金賞受賞の唐揚げお持ち帰り専門店「鶏のから揚げ専門店壱席弐鶏」。

君津中学校正門前の道路を挟んで向かい側にあるお店で、通り沿いに掲げられた黒い看板とのぼり旗の「からあげ」という文字に思わず目が引かれる。
10種類以上の唐揚げがありどれも美味しそうだなと迷いながらも、ベーシックな「骨なし(\480)」と期間限定・数量限定の「せせり(\580)」を注文。
先払いで会計を済ませて番号札を受け取り、待つこと10分弱。
注文を受けてから揚げてくれるので、いつでも揚げ立ての状態で食べられるのは嬉しい。

渡された袋の中には、「骨なし」4個と「せせり」が11本。
希少部位の「せせり」は1日10食限定で出しているとのことで、食欲をそそる香りに誘われてついついその場で１本パクリ。
衣はカリカリ、中身は皮のようにジューシーな瞬間がありつつも、引き締まった食感で意外にもさっぱりしている。
たくさん食べても胃もたれしなさそうなライトな感じが気持ちいい。

一方、「骨なし」は持ち帰ってしばらくしてから食べた。
全メニューに鰹節をふんだんに使った秘伝のたれを染み込ませているだけあって、冷えた状態でも美味しさは健在だ。
よくありがちな調味料や香辛料でごまかした唐揚げとは違い、全体に均一になじんだたれの旨味が印象的だった。
時間が経っても余計な油がにじんでいないことにも驚く。
北九州の老舗の味を進化させること60年余り。長年愛され続ける理由をここに垣間見た。